概要
2024年6月20日 岐阜県池田町 農村公園グリーンパーク片山付近にて
“人命救助におけるドローンの実践的な活用法”を模索するために
実証実験を行いました。
今回はDJI社製 Mavic3 Enterpriseを使用して
夜間を想定した赤外線カメラでの捜索を仮定して飛行しました。
Enterpriseにはサーマルカメラ(赤外線カメラ)と拡声スピーカーがついています。
産業機において比較的安価であるため導入がしやすい利点があります。
今回の実証実験の内容としては
①赤外線カメラを用いて捜索に使えるか
②拡声スピーカーを用いて音で誘導ができるか
③FPVドローン(VRゴーグルを使用したドローン)にて捜索を行えるか
実証実験の結果
①赤外線カメラを用いて捜索に使えるか
↑18持頃 実際の画面の様子。
真ん中で黄色に写っているのが人です。
森の中である場合は捜索は難しいが道や開けた場所の場合すぐに発見することができました。
②拡声スピーカーの音がどれだけの距離が聞こえるか
数mおきに拡声スピーカーから音声が発しましたが
想像以上に距離が離れても音が聞き取れるので
かなり有効的に活用できることがわかりました。
(詳細なデータはここでは伏せさせていただきます。)
③FPVドローンでの捜索を仮定した飛行
DJI社 Avatar2 を使用
アマチュア無線や陸上特殊免許を必要としない機体のため
導入が比較的安易であるため使用しました。
奥の森の中など狭い箇所を飛行して捜索を行いました。
こちらは飛行距離がどれだけ離れても捜索が可能か確認しました。
通信状況が悪くなりがちなロケーションでも安定した通信状況があることがわかりました。
最後に
今後はこのデータを元に無人航空機を活用した防災協定などを
市町村に提案してまいります。
池田町では近年鹿が多数出るようになっており
よく出るスポットを飛行したところすぐに鹿を発見できました。
害獣調査にも活用できることがわかりました。